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▼ あごの痛み(顎関節症)でお困りの方へ
✅口を開けたり閉じたりすると「ガクッ」「パキパキ」などの音がする。
✅口が開けにくく、スムーズに開閉できない。
✅物をかむときに痛みが走る。
✅痛みにより硬いものが食べられない。
このような症状でお困りの方は顎関節症かもしれません。
顎関節症って何?
何らかの原因によって、あごの関節が正常に動かずに引っかかったり、筋肉や関節に痛みを出したりする症状です。長年患っていると関節の変形などをきたし、治りづらくなることもありますが、原因を取り除くことにより解消されることが多いです。
顎関節症の原因
①かみ合わせが悪い
歯のかみ合わせが悪いと左右のあごの関節に加わる負担がアンバランスになったり、あごを横方向へ動かしたりするので、あごの関節にダメージが蓄積されやすくなります。
②歯ぎしりやくいしばり
歯ぎしりやくいしばりをすると筋肉も緊張しやすくなり、あごの関節にも負担が大きくなります。
③頬杖やうつぶせ寝
頬杖やうつぶせ寝をするとあごが横へ押され、あごが横へずれた状態になります。その状態が長く続くことにより筋肉がこわばり、あごが横にずれて動く原因となります。
④猫背
猫背になると頭が前に出るため首の前の筋肉が短縮し柔軟性が低下してきます。その首の前の筋肉に下あごが引っ張られて、関節が前にずれて動く原因になります。また、筋膜によって噛む筋肉の緊張も増してしまいます。
⑤あごの酷使
そもそも大きな口を開けることが多かったり、硬いものを食べる機会が多かったりダメージが多くなります。
⑥ストレス
ストレスにより自律神経の交感神経が過剰に働き筋肉がこわばりやすくなります。
改善方法
①そもそもの負担を減らす
口を大きく開くことが多かったり、硬いものをかむことが多かったりするとあごの関節にかかる負担が大きくなります。あまり大きく口を開けなくても済むように食べ物は小さくしたり、硬いものを多く食べたりしないように気をつけましょう。
また、頬杖やうつぶせ寝はあごが横に押されるのでやめましょう!
②マッサージ
あごの横や頬の下、こめかみの部分に噛むための筋肉があります。その筋肉の緊張が強いと関節に過剰な負担がかかるため、マッサージで硬さを取りましょう。自分で行う場合は強く押しすぎると逆効果なので2~3分程度、指の腹でやさしく揉んだり、オイルなどを使い撫でてあげたりするだけでも効果的です!
③マスピース
寝ている際の歯ぎしりや食いしばり、スポーツ時の食いしばりなどがある方はマウスピースを使用しましょう。自分で簡単に作れるものもありますし、歯科で作ることもできます。
④かみ合わせを矯正する
かみ合わせが悪い方は、治すことによりあごの左右の筋肉のバランスが整い、左右へのずれが抑えられます。あまりにかみ合わせが悪い方は矯正歯科にご相談ください。
⑤ストレスを減らす
ストレスがあると筋肉のこわばりが強くなるので、ストレスを溜め込まないようにしましょう!アロマや音楽など自分なりのリラックス方法を見つけましょう。
⑥姿勢やゆがみをなおす
特に猫背になるとあごが前に引かれてしまうため、良い姿勢を心がけましょう。デスクワーク時は机がみぞおちの高さになるように椅子の高さを下げるとディスプレーが視線の高さに近づくため猫背になりにくくなります。また、スマートフォンや本などは視線の高さまで上げて見ましょう。
姿勢やゆがみは自分での意識や工夫も大事なのですが、自分の力だけではどうにもならないこともあります。姿勢維持のために足りない部分を専門家に診てもらい調整すると、より早く楽に姿勢を改善することが可能です。上記のセルフケアを行っても2週間以上症状が続く場合は早めにご相談ください。